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医者はどこだ? - fallout3プレイ日記第十話
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...2009/06/27 17:30...
この荒野に慈悲はない…。
第十話「医者はどこだ?」

「最近、なんだかアリが増えましたね」 「ほう、気づいていたのかい?」
毎度のように食料を売ってくれるホフさんが、きらりと眼鏡を光らせる。 副官ウェルドことロブコ社製プロテクトロンによって守られているメガトン住人は気づかないだろうが、メガトン正面口あたりを定点としている娘には分かる。 荒野を巡回し続けるキャラバンもそうだろう。 どうにも普通に出くわすより、スプリングベイル近辺でアリと出くわす数が増えていると。
「弾丸がもったいなくて困りますよね。……おいしいからいいですけど」 「……食べてるのか」
まあ少し調べておくさ、と請け負うホフに別れを告げて、今日も荒野にスカベンジャー。 最近は川沿いだけでなく、西の荒野へも足を伸ばしている。
レイダーにさえ気をつければ、そちらも小規模なキャンプ跡が点在するいい場所だ。 道中倒したモールラットの肉を「まずい」と呟きながら頬張り、先へ進む。
西への幹線道路を横目における道を進んでいると、ふと幹線道路そのものを歩いている人影を見つけた。 道路は歩きやすいが、基本的に視界が開けている。つまり誰かの注意を引きやすいという事で、あまり好んで歩くものはない。 どうやらレイダーでもなさそうだ。

「私は旅の医者だよ」
そう言って彼は胸を張ってみせた。荒野を行く医者とは、Dr.ホフみたいな人だ。 こちらの方がすこしワイルドだけれど。
ちょうど良かったので、放射能毒を看てもらう。 普段は危ないと思ってからメガトンの医者に診て貰うのだが、やはり気に掛けるに越した事はない。 簡単な診察の後、ラッドアウェイを譲って貰う。
日が暮れ始めた頃、礼を言って別れた。 のんびり歩いて行く彼を置いて、早足に先を急ぐことにする。 メガトン東のジュリー通りにもメトロの入り口があるらしい。崩落していなければ、またそこから地底探検もできる。
しばらく歩いた時、いきなり後ろから銃声が響いた。 後ろ! 油断していた。とっさに振り返る。 見るとレイダーが三人、こちらに駆けてくる姿が見えた。
三人も相手では勝ち目がない。 とっさに逃げる算段が頭の中を駆けめぐる。
だがふと気づく。 三人のレイダーのうち、銃を持っている奴は豆鉄砲のようなリボルバーで、残りの二人の得物はただの角材だ。 これなら勝てる。
相手の銃の腕はこちらと同じくらい。離れていてはなかなか当たらない。 だがこちらには、面で攻撃できる武器がある。 M79グレネードランチャーを構え、発砲する。40mmの榴弾が弧を描いて飛び、レイダーの体を軽々と吹き飛ばす。
獲物が思わぬ重武装だったことに、レイダーが目を丸くする。 爆風で吹き飛んだリボルバーにあわてて駆け寄ろうとするレイダーに、一気に肉薄する。 マグナムリボルバーを引き抜き、発砲。一発目が足に当たり、二発目が首の辺りを貫通する。
「うぉあ! やめろ! 死にたくねえっ!」
残ったレイダーが角材を放り出し、こちらに背を向ける。

レイダーに片が付いた後、このままジュリー通りに行く気にもなれず、元来た道をメガトンに戻る。 思った通り、すこし歩いたところで彼を見つけた。

なんの義理もない相手だが、一時間前に言葉を交わした相手が今、物言わぬ屍になっているというのはなんとも寂しい気がした。 道路の隅によけてやり、目を閉じさせる。後は自然がどうにかしてくれるだろう。 少し考え、医療品の入っているポーチを貰い、帰途につく。
今日はヤムヤムの宅配卵を食べよう。 奮発して、ふたつ。
続く
【プレイ解説】
何度も言うが、WTTW環境では、放射能がマジヤバい。 しかもLv.1のホフ先生やメガトンの医者にラッドアウェイが売っていない。

必然的に医者に数日おきに100キャップを進呈しに行く事になる。
そんな折、ランダムイベントでフィールドをうろついていた旅医者が、ラッドアウェイを四個も売っていた事には感動した。当然買い占めた。 ひょっとしたらまた三日後、ラッドアウェイを再入荷してくれるかもしれない。
淡い希望をよそにフラフラ歩いていって、 音速でレイダーに殺されているのを見たのにはちょっと泣いた。
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